フィギュアスケート路線をいざ出発♬♬

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羽生結弦の金メダル 平昌五輪初練習での渾身ガッツポーズ

 今回は、平昌五輪の羽生結弦選手のある様子について記者が振り返ったエピソードについてお伝えしていきます。

 


 初練習にて、記者が羽生結弦選手のガッツポーズを目にした瞬間、金メダルが浮かんだそうです。それも直感的なものでした。拠点のトロントから韓国入りした翌日。羽生選手にとっては本番同様の重圧感を背負い、挑んだ15分間練習だったに違いません。それもそのはず、平昌五輪は彼にとって4ヶ月ぶりの公式戦だったからです。


 2018年2月11日、仁川国際空港は異様な空気に包まれていました。2017年11月のNHK杯前日練習中に右足首を負傷した羽生選手が姿を見せたのは、94日ぶりのことでした。「どの選手よりも勝ちたい気持ちが強くある」「自分にウソがないならやはり連覇したい」取材エリアで力強く語りました。


 右足首の回復に時間を要し、氷上練習を再開したのは年が明けてからです。どんな滑りを見せてくれるのか世界中の目が羽生選手に注がれ、迎えた初練習でした。開始7分後にジャージを脱ぐと、1回転、2回転と全種類のジャンプを確認していきました。


 これまでにない軽めの練習で終えると思われた時、10本目のジャンプに息が止まりました。ギアを上げて加速し、高くそして強く宙に舞いました。完全復活を思わせる3回転半を決めて大きく頷きました。40分の練習枠を早々に引き上げました。リンクを降りた羽生選手は両手で拳を握りました。


 試合が近づくにつれ、羽生選手らしい発言も増えていきました。「何も不安要素はない」「誰が取ろうが僕も取ります」そして慎重にピークを作り上げました。


 SPで「バラード第1番」111.68点でトップに立ちました。周りが興奮するも本人は落ち着いていました。


 フリーでは勝つことに集中しました。痛み止めも飲みながら、2種類4本の4回転を跳びました。「勝たないと意味がない。これからの人生でずっとつきまとう結果。本当に大事に結果を取りにいった」


 4年に一度の戦いに全てをかけ、五輪で勝つことを知る男の覚悟が、66年ぶりの連覇をもたらしました。


 あの時握った拳がきっかけになったと思います。壮絶なことを成し遂げたので、レジェンドだと改めて知りました。


 今回は以上です。ありがとうございます。