ロシアテストスケート2020 女子sp ワリエワも参戦!
今回は、ロシアテストスケート2020についてお伝えしていきます!7人が滑ったのですが、その中で恐らく北京五輪代表筆頭候補である4人のspについて書きます。
アンナ・シェルバコワ
曲は「joshua B ell」。しっとりとした曲です。シェルバコワ選手の繊細さが際立っていました。余計な音が入っておらず、ゆっくりと時間がたつ感じです。
冒頭のダブルアクセルは、なんと両手を挙げてとんできました。難しそうなのに簡単にとんで見せました。もしかしたら、シーズン中にトリプルアクセルを入れてくるかもしれませんね。昨シーズンはトリプルアクセルを入れないことでコストルナヤ選手に差をつけられていたので。
トリプルフリップ、後半の連続ジャンプも余裕でした。ただ連続ジャンプが詰まっていたので、身長が伸びた影響かもしれないです。
ステップの手の使い方がとても綺麗でした。焦らずじっくりとステップを踏んでいて印象的でした。
カミラ・ワリエワ(ジュニア)
曲は「stom」。なんとまだジュニア選手。特別に出場しました。世界ジュニア選手権金メダリストです。来シーズンにシニアデビュー予定です。北京五輪代表を狙っています。
ワリエワ選手の曲は素敵ですよね。ピアノの単調な音色に控えめそうな目がマッチしています。曲の冒頭にクルクルと回るのはジュニア選手らしいなと感じました。
最初のトリプルフリップは完璧です。降りたときに軽く跳ねます。余裕があり、プラスポイントです。ダブルアクセルも両手を挙げてとんで見せました。エテリ組は両手を挙げるんですね。流れも途切れることなく、後半へ。
後半は少し曲調が強くなり、勢いに乗ります。そして、見せ場の連続ジャンプも見事。ブレることなく着氷。
ワリエワ選手はスピンが大変独特です。ドーナツスピンの時に片手を下げるのです。これはワリエワ選手しかいません。そして、スピンは直線です。しかも急いで回るのでなく、ゆっくりと回るのです。
もちろんノーミスで終え、シニア選手達に存在感を示しました。
アリョーナ・コストルナヤ
曲は「no time to die」。女性ボーカルです。低めのボイスで響きます。コストルナヤ選手にしては渋めできたかなと思いました。
冒頭のダブルアクセルは綺麗です。イナバウアーから跳ぶのでしなやかさがあります。本当はトリプルアクセルの予定ですが、回避してきたのでしょう。ダブルアクセルでも充分にいけます。
トリプルルッツは危うかったです。しかし、見事に着氷しますから恐ろしいです。安定しています。幅があり、スカッとします。スピンも健在です。
後半の連続ジャンプはスピードがあり、しっかりと決まりました。連続ジャンプで転ぶのは見たことがないので安心して見ていました。
ステップはジャズみたく、少し激しめでした。合いますね。滑りこなしていました。決めもキレキレでした。これにトリプルアクセルが復活すれば、どのくらい伸びるでしょうか。楽しみです。
アレクサンドラ・トルソワ
曲は、「シークレットガーデン」。今までとはガラッと変わりました。ピアノのしっとり系に変化していたのです。表情も穏やかで別人でした。バタバタ感がなく見入ります。
冒頭のダブルアクセルもすんなり入ります。トリプルフリップも鮮やか。曲に合わせて跳ぶので素晴らしいです。
リンク全体を使って、後半の連続ジャンプへ。落ち着いて着氷しました。ジャンプのトルソワ選手ですが違いました。ステップが昨シーズンよりも上手くなっていたのです。
終始動くのではなく、止まりながらシュッとステップを踏んでいました。こんなのは初めて見ました。曲も素敵なのでハマりそうです。すごい改善してきた感じがあります。ショートでも良い位置につけそうです。
以上が注目の4選手でした。いかがでしたか。来シーズンはいよいよ五輪なので、プレシーズンということになります。
北京五輪の代表には、恐らくこの4人の中から3人が選ばれそうです。分かりませんが。
つまり1人は出られないことになります。3枠なので。世界トップレベルなのに過酷です。
他にもこのテストスケートには、メドベデワ、サモドゥロワ、トゥクタミシェワ選手らが出場していました。ベテラン勢も華麗な演技を見せてくれました。
フリーも楽しみです。
今回は以上です。ありがとうございます。