トゥクタミシェワ 貫禄優勝! ロステレコム杯2020
今回は、グランプリシリーズのロステレコム杯2020においてエリザベータ・トゥクタミシェワ選手が優勝したことについてお伝えしていきます。
いやあ~すごいですよ。23歳ベテランの舞を満喫しました。しかも、出場選手がシェルバコワ選手がいないとはいえ、トルソワ選手やコストルナヤ選手が出場している中での優勝でした。ほぼ10代の選手が揃う中でです。20代はトゥクタミシェワ選手くらいですね。
正直びっくりしました。確かにトリプルアクセルがあるので、表彰台にはきそうだと思ったのですが、4回転ジャンパーを抑えて優勝とは驚きです。
ショートプログラムの曲は、スパルタクスよりadagioです。ゆったりとした曲でリンクを大きく使った見ごたえのあるプロでした。
トリプルアクセルは綺麗にとんできました。見ていて気持ちが良いです。豪快にとびますね。余裕もありました。続くフリップでミスが出ましたが大丈夫でした。
ルッツも綺麗ですね。10代の頃から変わらず彼女の得意ジャンプです。音を捉えたステップは磨きがかかっています。レイバックスピンも復活し好調でした。
得点は74.70です。2位でフリーを迎えました。首位はトリプルアクセルなしのコストルナヤ選手です。3位はトルソワ選手でした。
フリーは、和プロで村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」がテーマでした。日本の曲です。背中に愛の文字が刻まれていました。忍者に見えました。
トリプルアクセルは鮮やか。コンビネーションをつけて降りてきました。続く2本目はステップアウト。認定されています。すごいですね。最早得意ジャンプになりつつあります。
その後のジャンプも全部成功します。特にルッツは素晴らしかったです。若手に劣らず豪快です。曲が日本独特なのでクセになりそうです。
ステップは勢いにのっていきました。ジャンプも決めて見せ場のステップです。手拍子も起こり、スピードもすごかったです。笑顔もこぼれていました。フィニッシュも満足げでした。観客からは声援も人一倍でした。
得点は148.69。総合223.39で逆転優勝を収めました。本人からも拳を上げていました。久しぶりに彼女の優勝を見ました。2015年の世界女王です。しかも、ロステレコム杯は初優勝ということで驚きました。
粘りに粘って掴みました。こちらも嬉しかったです。ちなみに2位はコストルナヤ選手でした。ノーミスでしたが、トリプルアクセルがないので伸び悩みました。トルソワ選手はまさかの4位でした。表彰台を逃すのは初めてではないでしょうか?
これはロシア選手権が楽しみです。シェルバコワ、コストルナヤ、トルソワ選手に加えて、好調なトゥクタミシェワ選手、ジュニアのワリエワ選手やウサチョワ選手らもおり予想がつきません。枠を増やしたいですね。
今回は以上です。ありがとうございます。