他選手は絶望!カミラ・ワリエワ世界新265.08!GPスケートカナダ2021
今回は、グランプリシリーズ2021第2戦、スケートカナダでロシアのカミラ・ワリエワ選手が自身の持つ世界記録をまた塗り替えたことについてお伝えしていきます。
ここまでくると、一人だけ別次元です。同じロシア選手でさえ、絶望に感じるはずです。ショートでは、トリプルアクセルを成功し、ノーミスで演じきったワリエワ選手。静かな曲が似合いますよね。得点もシニアデビューとは思えない84点のハイスコア。歴代2位のスコアです。
点数以上に良かったですが、これからも伸びてくるかと思います。コストルナヤ選手の持つ歴代最高の85点を超えてきそうな勢いでした。
ショートで驚くのは、まだ早かったです。フリーの勢いのほうが凄まじいものでした。4回転3本とトリプルアクセルで挑む鬼構成のボレロ。
凛とした表情で演技をする姿は、どこか寂しそうにも見えました。演技が始まるとキリッとしました。冒頭の4回転は両手を上げてスパッと着氷。高さがエグかったです。
続いてトリプルアクセルは少しつまづきました。何の問題もありませんでした。呆気なく、次のジャンプをとんで見せたのです。
中盤の4回転コンビネーションは、どうやってとんでいるのかと思いました。後半に入り、ボレロも盛り上がると4回転をまたとんできました。しかも全部両手上げて跳ぶのです。
荘厳な曲をよく滑りこなしていました。ほとんどノーミスで終えました。オーケストラを見た気分になりました。キスクラではニコニコしたワリエワ選手がいました。
ドキドキのフリーの得点は、180点。合計265.08の超ハイスコア。自身の持つ世界最高得点249点を大きく超えました。もちろん優勝です。
これは、五輪代表確定ですね。ロシア3枠は激戦ですが、ワリエワ選手が一人歩きを始めました。ロシア選手でも太刀打ちできないほどです。トルソワ選手が4回転5本とんだら、何とか食らいつきそうな感じですね。
いくら15歳とはいえ、ここまでハイスペックな選手いなかったですね。4回転とトリプルアクセルを駆使する新しい選手です。
次戦の第6戦ロシア杯は地元なので、また記録更新してくるのかハラハラします。フリーは180点が限界だと思いますが。もしかしたら今シーズン全勝してしまうかもしれないです。
しばらくはワリエワ選手の独走状態が続きます。かつてのザギトワ選手を思い出しますが、それ以上にすごい選手です。
今回は以上です。ありがとうございます。