初めて見てグッときたコストルナヤ選手の最初の大会
今回は、ロシアのフィギュアスケーター、アリョーナ・コストルナヤ選手の初戦についてお伝えします。
コストルナヤ選手を初めて見た大会
私がコストルナヤ選手を初めて知ったのは、2017年の10月に行われたISUジュニアグランプリシリーズのバルティック杯でした。
この大会は、毎年12月に行われるジュニアグランプリファイナルの出場権を目指して選手達が競い合う大会の1つです。その他にも6大会あります。そのうち各大会を勝ち上がった上位6選手が、ファイナルに進むことができます!毎年、ロシア選手が強い印象があります。
彼女はショートプログラムのアディオスノニーノという曲にのせて、力強く演じていたのがとても印象に残りました!テンポが速い曲で、合わせるのが難しいのではないかと思いました。コストルナヤ選手は、持ち前のスピード力で表現していてすごかったです。
そして、フリーもクリーンに滑りきって、この大会は見事優勝しました。このフリーでは、曲と衣装がマッチしていて、とても美しく構成されています。さらに後半に3回転の連続ジャンプを組み込むなど、難しい構成で挑んでいました。
ショートプログラム
ショートプログラムを滑るコストルナヤ選手の様子です。緊張しているのかなと思いましたが、それを感じさせない演技でした。いきなり自己ベストで首位に立ちました!この調子で頑張って欲しいです。
この演技のすごいところは、全ジャンプを後半に跳んでくる構成であることです!前半はスピンから入り、ステップをしていました。このステップが大変魅力的で、足さばきが上手く緩急をつけながら演じていて、素晴らしいタンゴを表現しているとしみじみ感じました。表情もきりっとしていてかっこ良いです!
この時点で、かなり体力を使ったと思いますが、スピード感は衰えずにそのまま後半のジャンプへと進んでいきました!きれいに着氷し、そのまま演じきりました。自信たっぷりに終えられることは、とてもすごいことだと思っています。あっという間に演技が終わってしまいましたね!
後半のジャンプ
なぜ、後半にこれほどジャンプを組み込んでいるかというと、後半のジャンプは、得点が1.1倍にされて、より点数が加点されるからです。ただ、もちろん後半のジャンプを失敗してしまうと、その分、大きく減点されてしまうのでリスクの高い構成といえます。このような構成で演技をする選手は多いです。コストルナヤ選手以外にも、アレクサンドラ・トルソワ選手、アリーナ・ザギトワ選手、エフゲニア・メドベデワ選手など、この構成ですね。自信がないと滑れないと思います。